さくらのVPSにてWindows Server 2003を動かしてみた

データセンター事業大手のさくらインターネットが提供しているさくらのVPSで遊んでみた。
デフォルトだとWindows OSはインストールできないんですが、調べてみるとVPSでWindowsを動かしている人たちがいる模様です。

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片方はKVM環境を構築して転送、もう片方はMac環境のVMwareより転送。
どちらもうまくいっている感じなので、私はWindows環境でVMware Workstationを使用し、チャレンジしてみました。


まず、必要なものをそろえます。
・さくらのVPS 512 (CPU2core/Mem512MB/HDD20GB)
・Windows Server 2003 CD + Key
・CentOS 5.5 ftp.kddilabs.jp
・VMware Workstation (PlayerでもOK)
・WinSCP Site

環境的には次のものを作り、使います。
・VMware環境 Windows Server 2003 x86
・VMware環境 CentOS5.5 i386
・さくらのVPS 980環境 CentOS5.5 i386

先に、VPSへ転送するWindowsServerのDiskイメージを作成します。
通常通りVMwareにて作成ですが、ウィザードはカスタムを選択しており、HDDの接続種類はIDE接続の15GBで作成しました。
Sakura_VPS_VMware_1.jpgSakura_VPS_VMware_2.jpgSakura_VPS_VMware_3.jpg
Sakura_VPS_VMware_4.jpgSakura_VPS_VMware_5.jpgSakura_VPS_VMware_6.jpg
後はそのままWindowsをインストール。
ディスクは100%をCドライブに割り当てています。


次に、作成したDiskイメージを吸い出すCentOSの構築。
こちらは吸い出すだけなのでデフォルトにて作成し、DVDよりインストールしました。
CentOS 5-2011-02-26-22-43-01.pngCentOS 5-2011-02-26-22-44-02.pngCentOS 5-2011-02-26-22-44-36.png
最後でデスクトップは使わないため、チェックをはずしています。

ここまで完了したら、構築したVMwareのCentOSに対して、最初に作ったWindows Serverの仮想HDDを追加します。
VMware_CentOS_Windows_1.jpgVMware_CentOS_Windows_2.jpgVMware_CentOS_Windows_3.jpg
VMware_CentOS_Windows_4.jpgVMware_CentOS_Windows_5.jpg
VMwareにてWindowsとCentOSのどちらも電源をシャットダウン。
CentOSにて「仮想マシン設定の編集」をクリックします。
ハードウェアタブで「追加」ボタンを押し、ハードディスクを選択。
「既存の仮想ディスクを使用」にてWindowsServerのHDDを追加し、CentOSの電源を入れます。

追加後、念のためにFDISKコマンドよりデバイス名を確認。

[root@localhost ~]# fdisk -l

Disk /dev/hda: 16.1 GB, 16106127360 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 1958 cylinders
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

デバイス Boot Start End Blocks Id System
/dev/hda1 * 1 1957 15719571 7 HPFS/NTFS

Disk /dev/sda: 10.7 GB, 10737418240 bytes
255 heads, 63 sectors/track, 1305 cylinders
Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 bytes

デバイス Boot Start End Blocks Id System
/dev/sda1 * 1 13 104391 83 Linux
/dev/sda2 14 1305 10377990 8e Linux LVM
[root@localhost ~]#

上記の場合、追加したWindowsのディスクは/dev/hdaとして認識されています。
デバイス名を確認したら、そのデバイスを丸ごとDDコマンドで吸い出します。
[root@localhost ~]# dd if=/dev/hda | gzip -c > ./Win2003.img
31457280+0 records in
31457280+0 records out
16106127360 bytes (16 GB) copied, 799.013 seconds, 20.2 MB/s
[root@localhost ~]#

コマンド実行完了後、/root/Win2003.imgというファイルが出来上がっているはずです。それをWinSCPというSSH経由でのファイル転送ソフトを使用し、ローカルドライブに退避させます。

それらが終わったらひと段落。
続いてさくらのVPS側の構築です。


さくらのVPSへログインし、カスタムインストールを実施します。
VPS_Windows_01.jpgVPS_Windows_02.jpgVPS_Windows_03.jpg
今回踏み台として入れたOSは、CentOS 5.5 i386を選択。ディスクを引っこ抜いたOSと同じほうが、なんとなく相性がよさそうな気がするので。
実際は関係なく、DDはディスクそのままなので気分の問題ですが。

VPS_Windows_04.jpgVPS_Windows_05.jpg
その後はネットワークの設定です。
後から同じもの入力しなければいけないので、最初のほうで入力しました。

VPS_Windows_06.jpgVPS_Windows_07.jpgVPS_Windows_08.jpg
VPS_Windows_09.jpgVPS_Windows_10.jpgVPS_Windows_11.jpg
続いてOSのディスク構成です。customを選択しています。
まずはマウントポイント「/boot」に対して16GBを割り当てて、それからマウントポイント「/」に残りすべての領域である4GBを割り当てました。
それでOKを押すと確認画面が出るので、「Yes」を選択しています。

VPS_Windows_12.jpgVPS_Windows_13.jpgVPS_Windows_14.jpg
VPS_Windows_15.jpg
次はネットワークの設定ですが、すでに入力済みのため「はいはいワロスワロス」とOKボタンを押しておきます。

VPS_Windows_16.jpgVPS_Windows_17.jpgVPS_Windows_18.jpg
最後はホスト名とパスワードです。ホスト名は標準をそのまま使用しました。
パスワードは長ければ長いほど良いらしいので、自分の名前をローマ字打ちでフルネーム登録。クラックされているときも、この長さなら時間稼ぎにはなるはずです。

以上でインストール作業は終了、完了後は自動で電源OFFされます。


VPS_Windows_19.jpgVPS_Windows_20.jpg
最後は転送と書き込み。WinSCPにてローカルに退避させたDiskイメージを、さくらのVPS側へ転送します。
転送完了後、コントロールパネルのシリアルコンソールより、次のコマンドにより書き込み。

gzip -dc < /root/Win2003.img | dd of=/dev/hda

書き込みには1時間ぐらいかかります。
完了後、サーバを再起動させればWindowsが立ち上がってきます。


SAKURA_Install_out_1.pngSAKURA_Install_out_2.pngSAKURA_Install_out_3.png
SAKURA_Install_out_4.pngSAKURA_Install_out_5.pngSAKURA_Install_out_6.png
Windows Serverが立ち上がってきたら、VNC経由でIPアドレスの設定。
ディスクは15GBで切っていたので、残りの5GBは未割り当てとなっていました。
時刻がずれていたため、さくらインターネットの専用NTPサーバ「ntp1.sakura.ad.jp」を参照し、WindowsUpdateを実施。
後はRDPのポートなどを変更してサービス開始すれば、ガツガツ使用できる環境に。


軽く使ってみたところ、さくらのVPSは性能いい感じですね。
これ、WindowsXP入れて、VDI風のシンクラ代わりに使えそうなレベルです。
世界中から、自分の環境にアクセスできるのは結構便利ですし。
このWindows環境が、980円/月で維持できるなんて、かなり美味しいしですなぁ。

もう2台ぐらい借りて、Active Directoryとかファイルサーバとか構築すると面白いかも。

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アルヒ森の中困ったさんに出会った日記 - さくらのVPSでWindows XPを動かしてはいない日記 (2011年6月28日 07:34)

さくらのVPSでWindowsを動かしたり動かさなかったりという記事を見かけたので、手順を整理してみる。以下の2記事を参考にした。 さくらのVPSにてW... 続きを読む

コメント(13)

読んでて
「構築したCentOSにWindowsのHDDを追加します」
ところが創造ができません。
教えていただけないでしょうか。

少しわかりにくいので表現を変えました。
最初に作った、Windows Serverの仮想HDDを、新たに作ったCentOSに追加する事です。

イメージ的には、USBで違うPCにHDDを繋げていると考えてください。

「HDDの追加」よく分りました。
ありがとうございました。

近い内に再チャレンジしてみます。

連休チャレンジして、色々試して草々に「さくらのVPSでWindowsを動かす夢をみた」の方法でインストールできました。
大きな困った点が1つあります。
XPがインストールできて、デバイスマネージャで「ビデオコントローラ(VGA互換)」となってハードの認識してないのが1つあります。そのせいか画面が遅いです。
ビデオドライバを入れたいのですが、ビデオのハードが認識されておられました教えいただけないでしょうか。

デバイスマネージャで「ビデオコントローラ(VGA互換)」となってハードの認識してないのは継続中ですが、自宅からリモートデスクトップ接続では画面が遅くないみたいです。
VNCリモートコンソールの場合画面が遅いようでした。
デバイスマネージャの「ビデオコントローラ(VGA互換)」の件、引き続きよろしくお願いします。

>>匿名さん

さくらのVPSは内部でQEMUを使用していたような記憶があるのですが,これについて調べてみると以下のような記述を見つけました。
http://www.h7.dion.ne.jp/~qemu-win/qemu-doc-ja.html#SEC32

> QEMUは、Cirrus Logic GD5446ビデオカードをエミュレートします。
> Windows 95から始まるすべてのWindowsのバージョンで認識され、このグラフィックカードを使うことができます。
> 最適なパフォーマンスを得るには、ゲストとホストのOSで16ビットカーラーデプスを使います。


今となっては名前すら見かける事もなくなった,何世代も前のグラフィック機能を仮想化しているようです。

XPを導入した時点でデバイスを認識しないという事は,恐らくチップが枯れすぎており,XPがデバイスドライバを持ち合わせていないのではないでしょうか。
「CL-GD5446」をキーワードに調べてみると,グラフィックドライバに関する情報が見つけられるかもしれません。XPでしたら,Win2000用のPC-AT互換機(≠PC9800/9821 series)向けドライバが流用できるかと思いますので,よろしければ試されてみて下さい。(それでも,QEMU越しで使うのは,ちょっと実用的じゃない気がしますけど。。)

通りすがりさんありがとうございます。

昨日、私も5446に目をつけ検索してみました。
有料サイトが多いし、リンク切れも多く、無料でダウンロードできるところが中々ありませんでしたが、やっと1箇所から入手できて試しましたがダメでした。
本日通りすがりさんのコメントを見て、N Cさんでありませんが、あるメーカサイトで、NT4以下が対象としてダウンロードできたので試しましたがダメでした。

デバイスの認識されておりませんが、リモートデスクトップ接続については、アプリの起動や停止の表示が遅くありませんし、自宅のワイドノートパソコンと同じく全画面表示(1600X1200ピクセルクラス)が可能なので困りはしないのですが、認識してくれたら、もしかしたらもっと早くなるのではとの思いがあります。

通りすがりさん まだ解決してまん。
別の設定ファイルを確認してみました。

Centos 5.5 i386にX Window Systemを
インストールしてみました。
その設定ファイル「/etc/X11/xorg.conf」の中の、
Section "Device"
Identifier "Videocard0"
Driver "vesa"
EndSection
とありましたので、VESA ビデオカードとして
X Windowは認識しておりました。

(XPにおいて)VESAビデオカードとして認識されている結果が,現在の描写速度の遅い状態かと思います。

通りすがり さんどうもありがとうございました。
昼前の投稿が反映されてないみたいですが、
自己解決しました。

VESA用のドライバ入手できて無事認識しました。
ドライバを入れた直後の再起動てブルースクリーンになって、
びっくりしましたが、再度の起動は正常にたちあがりました。

遅いのはVNCリモートコンソールの方で、
リモートデスクトップ接続の場合、見た目遅くないように思いました。

さくら980円に、Windows2003をこの方法で入れてみたのですが、
2日に1回ぐらい、意味不明なOSフリーズに陥ります。
管理パネルから見ると、フリーズしているときのCPUの使用率は高い状態が維持されます。
管理パネルのVNCで入ると、フリーズした時の画面が出たままになっています。


強制再起動すれば、治ります。

DNSサーバを動かしているだけで、重いアプリは動かしてません。

調子が悪いときは、2~3時間でフリーズすることもあります。

こんな症状は、私だけでしょうか?

私の環境では、2011/06/24になった接続障害対応で強制再起動された以外は、
現在まで問題なく稼働しています。

不具合前にイベントログにエラーが記録されていないかとか、
完全メモリダンプを取得して、自動解析等を行ってみてはいかがでしょうか?
下記が参考になります。
http://blogs.technet.com/b/askcorejp/archive/2009/05/22/3244451.aspx

なるほど。安定稼働してるんですね!
少し希望が見えてきました。
いろいろチューニングしてみます。

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